拝啓と敬具
手紙の書き出しにつける頭語。「拝啓」は相手が目上の人であるかどうかを問わず誰に対しても使える一般的な頭語です。「拝啓」からはじめたときは、「敬具」で結びます(結語)。急ぎのときは「急啓」、前文を省略するときは「前略」、返信の場合は「拝復」を使います。社内文書には頭語はつけません。
(1)「頭語」は一字下げずに書きます。
(2)頭語に続けて時候の挨拶を書くときは頭語のあとに一字開けて時候の挨拶を書きます。
(3)結語は末文の行末に書きます。行末に収まらないときは改行して書きます。
関連フレーズ:「頭語と結語」「謹啓」「拝復」「前略」「急啓」など
- 拝啓 初秋の候、貴社ますますご隆盛の段お喜び申し上げます。
平素は何かとお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
<主文省略>
まずは書中をもってご挨拶かたがたお知らせいたします。
敬具 - 拝啓 師走の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
日ごろは格別のお引き立てをいただき、深く感謝申し上げます。
<主文省略>
略儀ながら、書中にてお願いまで。
敬具 - 拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
<省略>
まずは、とりあえずお見舞いまで。 敬具
以下は時候の挨拶の文例です。
- 落葉の季節となりましたが、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます (11月)
- 秋気ようやく肌にしむ季節と相成りました (10月)
- 新春の候、貴社にはますますご盛業の由大慶に存じます (1月)
- 梅の便りも聞かれる今日この頃ですが、いかがお過しでしょうか (2月)
- 春色なごやかなる季節、いよいよご清栄の趣、お喜び申し上げます (3月)
- 春爛漫の季節となりましたが、いかがお過ごしでいらっしやいましょうか (4月)
- 紫陽花の花が美しい季節となりました (6月)
- 盛夏の候、貴店ますますご壮健のこととお喜び申し上げます (7月)
- 暑さひとしお厳しい毎日、いかがお過ごしでしょうか (8月)
- 時下ますますご盛業のこととお喜び申し上げます (「時下」は季節に関係なく使用できます。)
- 拝啓 貴台におかれましては、ますます清祥のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 仲秋の候、皆々様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます
日ごろはご無沙汰いたしており、お詫び申し上げます.
早速ですが、本日は、高校の同窓会の件でお便り差し上げました。 - 拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申しあげます。
早速ですが、○○の見積書につきまして至急お送りくださいますようお願い申しあげます。 - 拝啓 陽春の候 いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、かねてより準備を進めてまいりました〇〇店が、お陰様をもちましてちまして、来る〇月〇日に開店の運びとなりました。
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